ワクワクしながら、家に帰りパッケージを開け、説明書を取り出しました。
【自分の目の前に鏡を45度に傾けて立てかけその前で練習しましょう】
【自分の目から見た手元は掌からしか見えませんが、鏡に映して見ると手の甲側が見えそれがお客様の見てる角度です。】
なるほどなぁと感心しつつ早速練習開始・・・。
その説明書にも【同じ人に同じ時に同じ手品を見せてはいけません】と書かれていましたが、そんな事も気にしないでロクな練習もせず、まず友達に見せました。
が、なぜか手が震えるのです。
自分でも、なぜ10年以上も付き合いのある友達の前で緊張して手が震えるのか分りませんでしたが、結局は怪しい動きばかりしていた私はバレテしまいました。
そんな事が続き・・・「やっぱり僕は手品に向いていないなぁ」なんて思っていました・・・。
しかしその後にみせた3人目が『なんで?なんで?』と僕の演じた手品を驚いてくれたのです。
その時の何とも言えない『心の底から湧き出て来る快感は、今でも忘れる事が出来ません。』
もう一度見せてとお願いされましたが、私はすぐに言いました。
『同じ人に同じ時に同じ手品は見せれません』と・・・。
断ったのは良かったのですが、その友人は、『じゃぁ他のマジックみせて』と言ったのです・・・。
また百貨店へ
私はそのダイナミックコインしか持っておりませんでしたので、次の日、百貨店に買いに行きました・・・。
そうこうしている内にマジックの道具が1つ2つとつぎつぎに増え、気が付けば数え切れないくらいの数に。